「なぜやっていないのか」と問い詰めても意味がない

「やります」「わかりました」と言ったのに動いていない人に、「どうしてできないのか」と問い詰めると思考停止となって逆効果です。多くの場合、イメージを持たないまま空返事をしてしまい、後になって一人で悩むパターンです。

イメージがないため、「どうしよう」と悩みながら他の仕事に追われてしまいタイムアップになります。このような人には、指示待ちの人同様、一緒にイメージを作ることが効果的です。「やります」と返事をしたら、「どのように動くイメージを持っていますか」と質問し、相手のイメージを引き出します。たいてい、「どう動いていいかよくわかりません」と答えるので、「例えば、こういう感じで動くのはどうでしょう」とヒントを出しながら相手にイメージさせます。

相手が考えこんでしまうようなら、「実際に動くとするなら、具体的には何と何をどのように行うイメージですか」と細かく分解してイメージさせていくのも一手です。

イメージを引き出すこちらが、「代わりに自分が引き受けることになれば、これなら動けそう」というところまでイメージを具体化することがポイントです。相手に「考えておいてください」と思考を投げてしまうとまた「やります」「わかりました」と言って、同じことが起こり、相手は動いてくれません。

関連記事
【第1回】「12時間も会議をしたのに結論が出ない…」そんなときに真っ先にやるべきこと
会議で重箱の隅つつく「めんどくさい人」を一発で黙らせる天才的な質問
仕事のデキる人が「すぐに」という言葉を絶対に使わない理由
銀座ママの証言「仕事のデキない人ほどよく買っている"あるもの"」
攻撃的、反抗的…職場の「苦手な人」と仕事をしなければならないときに効く"禅の言葉"