これから挙げる起業家に共通することはなんだと思いますか?

ヴェルナー・フォン・ジーメンス、ロバート・ボッシュ、フェルディナント・ポルシェ、ゴットリープ・ダイムラー、アダム・オペル、カール・ベンツ、フリッツ・ヘンケル、ハインツ・ニクスドルフ、ヨハン・ヤコブス、ハインリヒ・ネッスル、ルドルフ・カールシュタット、ヨゼフ・ネッカーマン、ラインハルト・マンネスマン、フリードリヒ・クルップ、アルディ兄弟。

彼らは皆、とてもとても倹約家でした。支出は収入より少なく、賢く投資しました。節約のみで裕福になれたわけではありませんが、お金を増やすための大前提であることは間違いありません。節約をしない起業家は成功できないのです。

富裕層になるためには“周囲の目”を気にしてはいけない

何度も破産をしている企業について聞いたことがありますか? しかしこの起業家には消費者信用の負債があるわけでもなく、つつましい生活を送る倹約家です。破産は、逆境や投資がうまくいかなかったのが理由です。

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貯蓄とそれ以外の起業家の才能で災難を乗り切れます。最低限の耐乏生活を何年も送り、自分のためにはほとんど出費しません。

時に、「こんな生活は私にはできない。できないし、したくもない!」と周りの人から言われるほど、節約が極端すぎることもあります。しかし、成功している人は、していない人の大半が嫌がることも厭いません。

「誰もが何者かでありたいと思っているが、何者かになりたいとは思わない」

ゲーテ(『若きウェルテルの悩み』『ファウスト』の著者として知られるドイツを代表する文豪)の言葉です。

偉大な起業家は、誰でも裕福になりたいと思っています。この目的のために、すべてを費やしています。ですから、お金がないときに裕福であるかのように振る舞う必要がないのです。他者からのイメージがどうであろうとも、何者かになりたいと思い、貯蓄をしています。

もしかすると、「私は例外。100%出費して、それでも裕福になれる」という人もいるかもしれませんし、私もその可能性が絶対にありえないとは言いません。たまには、説明不可能な信じがたい現象も起きるからです。

しかし、統計的にはムダに出費しないほうが、裕福になれるとわかっています。裕福になるためには、「節約は難しくない」と信念を変えるほうがいいでしょう。

貯蓄は、自分にお金を支払うこと

人生を楽しみたいのに、節約をしなくてはいけない……。これまで何度か試して、うまくいかなかったやり方を再度やっても、うまくいきません。

大半の人は、節約のやり方を間違えて、貯蓄を難しくしてしまっています。何かを節約し、出費を制限しようとしますが、それでもお金が残らないことがあります。思いがけない修理費や、忘れていた出費の請求書が届くこともあります。