この状態を、視点を変えて見てみましょう。これは、他人にはお金を支払っていますが、自分には支払っていない状況です。パンや肉を買ってパン屋と肉屋にお金を支払い、ローンがあれば利息を銀行に支払い、髪の毛を切ってもらえば美容室に支払っています。
自分には、お金を一銭も支払っていません。
「月収の10%」で金のガチョウを育てよう
今すぐに、自分に支払いを始めましょう。私の提案は、月収額の10%を月給として自分に支払い、貯蓄用の口座に払い込むことです。この10%が富につながります。残りの90%を他に支払いましょう。
90%の金額の支出でも、100%お金を使っていたときと同じような生活ができると気づくでしょう。支出が10%少ないことに気づかないほどです。試すまでは信じられないかもしれませんが、試してみればすぐにわかります。一度、試すまでは「できない」と言わないでください!
今持っている貯金や生命保険は、この10%の勘定に入れないでください。保険はほとんどの人にとって老後の生活に不可欠です。貯蓄は、中期的な投資や生活品(車、家具、旅行など)のために使いましょう。
この10%は、金の卵を産むガチョウを「育てる」ために使うのみで、他に使ってはいけません。つまり、資産をつくるために貯めるということです。この10%が裕福になるカギです。この10%で、将来利子だけで暮らせ、働かなくても良くなります。
くり返しますが、90%の金額しか使えなくても、100%使っていたときと同じように生活できます。私が主催するセミナーの参加者にも、最初は信じてもらえませんでした。
しかし、試した後は「信じられなかったけど、本当にできますね。今では10%のお金の存在を忘れてしまっているくらいです。将来の富につながる10%が貯まっていくのは安心感があります」という感想をもらっています。