宮崎県都城市が4年ぶりにトップ返り咲き

20年度の1位は135億円の宮崎県都城市だった。上位ランキングの常連で、2015、16年度は2年連続で1位だった。売りは宮崎牛やブランド豚「高城の里」。新制度で返礼品は地場産品に限られることになったが、前年の106億円から135億円と受入額を伸ばした。

都城市ふるさと産業推進局の担当者は「もともと都城産にこだわってきたので新制度の影響は特にありませんでした」と話す。

「都城市では何が特産なのかを明確にPRするため、2014年から返礼品は『肉と焼酎』を前面に打ち出しています。2021年4月時点の返礼品約980品目のうち、豚肉や牛肉、鶏肉は約350品目、焼酎は約150品目を占めています。新型コロナ感染拡大で観光業や飲食業が打撃を受ける中、ふるさと納税は非常に貴重な存在。地元経済への恩恵は非常に大きいです」

また担当者は、寄付額の伸びの背景にコロナ禍の巣ごもり需要があったと分析する。

「最初の緊急事態宣言が出た2020年4~5月は、新規層を中心に一気に寄付件数が増えました。年末も海産物が人気で、普段は食べられないものを自宅で楽しむ人が多かったのだと思います」

2~4位は海産物が人気の北海道3市町

2位、3位、4位はいずれも北海道の自治体が並んだ。2位は133億円の紋別市。前年の77億円から2倍近くに増えた。紋別市ふるさと納税係の担当者は「返礼品の種類やバリエーションを増やすなどの地道な努力が実を結んだ結果だと思います」と話す。

「『オホーツク産ホタテ玉冷大(1kg)』や『本ズワイガニしゃぶしゃぶセット(1kg)』が人気でした。寄付者の皆さまから『コロナが収束したら遊びに行きます!』や『早く紋別行きたい、待っててね!』などの暖かいメッセージをいただいています。紋別市の『ファン』になっていただけるよう、これからも尽力して参ります」

3位は125億円の根室市。人気の返礼品は「いくら醤油漬(小分け)80g×4P」「エゾバフンウニ塩水パック60~70g×2P」。老舗の水産業者の商品や、「根室海鮮市場直送」の商品が目立った。

4位は97億円の白糠町。人気の返礼品は「エンペラーサーモン(1kg)」「白糠酪恵舎チーズセット(3種類×2組)」だった。

5位は82億円の宮崎県都農町。人気の返礼品は「うなぎ蒲焼3尾(計600g以上)」や「宮崎県産若鶏もも肉 総重量3kg」だった。

トップ50には北海道が6自治体、九州が18自治体と、首都圏から遠く離れた自治体が目立つ。コロナ禍で遠出できない状況が長引き、「旅欲」を発散している人も多いのかもしれない。都道府県別の合計受入額をみても、1位の北海道が975億円と、前年度の660億円から大幅に増加。2位鹿児島県の398億円、3位宮崎県の365億円に圧倒的な差を付けている。