消費者視点の“長い目”で企業を見る
株の銘柄選びには4つポイントがあります。
1つ目は、「人々の生活を豊かで楽しいものにしている企業か」です。消費者目線で企業の商品やサービスをチェックすると、その企業が今後も売上を伸ばし続けられるのか、企業の成長性を判断できます。
2つ目は、「10年後、20年後も必要であり続ける事業を展開しているか」。つまりは、一時的な勢いではなく、長期的に将来性のある業界かどうかを見極める必要があります。
たとえば、美容や健康、医療、介護といったサービスは、世界的にも高齢化の進む社会で今後も必要とされるでしょう。
3つ目は「その会社ならではの強みがあるか」、4つ目は「成長、進化するDNAがあるか」です。馴染みの深い日本株だけでなく、世界経済を引っ張り、業界トップを走る米国企業にも目を向けるとよいでしょう。
株を保有しているとお金がもらえる 「配当金」を狙え
株式で得られる利益は、売買の差益によるものだけではありません。株式は、保有しているだけで配当金を受け取れます。
配当金は、簡単に言うと企業のビジネスがうまくいったときにもらえる分け前のようなもので、毎年の業績を元に配当金の額が決まります。もらえる時期は中間決算、期末決算のそれぞれ2~3カ月後が一般的です。たとえば、高配当株・連続増配株で有名な花王の2021年の年間配当額の合計は、1株(6849円。2021年5月19日時点)あたり144円の予定になると発表されています。これが実現すると、1990年から32期連続で増配となります。
配当金の額は変動することに注意
ただし、現時点での配当金の額の大きさだけで企業を選ばないようにしましょう。
配当金を継続して受け取るためにも、企業の業績が好調を維持できるか、成長性があるかというところがポイントになります。