雪だるま式にクレジット決済が膨らんでいく
そもそもクレジットカードを使って海外FXに入金するというのは、ショッピング枠を利用して入金することになります。しかし、一獲千金狙いの人は、「借りたお金は儲かった分で返せばいい」と、気軽にクレジットカードのキャッシング枠を利用して海外FXを始めます。そして予定通りに儲からなければ借金だけが残り、その分を取り返すまでやめられないと、さらに雪だるま式に借金が膨らんでいく。これが「海外FX沼」のマズさなのです。
新規口座開設で5000円のボーナスが出たりするサイトもあって、初回のハードルを下げて誰でも始めやすくなっているのも、沼にハマりやすい一因かもしれません。
袴田さんはその結果、3枚持っていたクレジットカードすべてのキャッシング限度額いっぱいまで利用して海外FXに投資。負けが続いて、結果的に150万円の借金を負いました。200倍という高いレバレッジをかけていたので、相場が少し予想と違う方向にいくだけで、投資したお金がすべて飛んでしまうのです。
しかも仕事中に高いレバレッジをかけた取引をしていたので、そちらが気になってしまって仕事のパフォーマンスも落ち、上司から叱責を受けて減給もほのめかされるような状態だったといいます。
私も国内FXで1000万円を失ったことがあります
かくいう私も、国内FXで1000万円を失ったことがあります。その時かけていたレバレッジは20倍。円安にいくと張っていた相場が円高にいってしまい、5分も経たないうちに証拠金がみるみるなくなり、あれよあれよという間に強制的に取引終了(=ロスカット)。本当にあっという間の出来事でした。
主婦のお客さまで、FXで2000万円儲かった方もいます。そうなると病みつきになりますよね。ただその方は失敗もしています。彼女は1000万以上、FXで飛ばしているのです。
運に賭けると感情的になりやすく、負けを認めたくなくて泥沼にハマりやすくなります。取引が気になってしまい、袴田さんのように普通の生活が損なわれる可能性もある。FXはギャンブル性が高いと言いましたが、付き合い方のコツはきちんと資金管理をした上で、ルールにのっとり冷静に、淡々と、です。