「1日16時間の空腹」が健康と若さをもたらす

第2位は、『「空腹」こそ最強のクスリ』でした。

青木厚『「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)

近年、美容法や健康法として、断食が話題にのぼることが増えました。とはいえ、「1日3食が当たり前だと思って生活してきたから、今さらやめられない」「食べることが大好きだから、断食なんて絶対に無理!」という人も多いのではないでしょうか。

そんな人も、本書を読めばきっと、食生活を見直したくなるでしょう。

本書が読者に伝えるのは、「16時間の空腹時間を作るだけでも、健康や若さを維持することにつながる」というシンプルな事実。1日3食はそれだけで食べ過ぎの可能性があり、さまざまな体調不良を引き起こすというのです。

著者が勧めるのは、睡眠時間の前後に空腹の時間を組み込む方法。1日に6~8時間の睡眠をとるなら、寝る前と起きた後、それぞれ5時間程度ずつ、何も食べずに過ごせばいいのです。どうしてもつらいなら、味付けされていない素焼きのナッツ類なら食べてもOK。これならできる気がしませんか。

本書には、空腹力を鍛えるメリットが丁寧に解説されています。「1日3食で十分健康だ」という方も、将来への投資として、空腹がもたらす効果を学んでみることをおすすめします。

忙しい日々を変えるための「やめる時間術」

第3位には、『やめる時間術』がランクインしました。

尾石晴(ワーママはる)『やめる時間術』(実業之日本社)

本書の著者は、2人の子育てをワンオペで行う超多忙なワーキングマザー、尾石晴(ワーママはる)氏です。著者は出産後に仕事に復帰してから「独身時代とはレベルが違う」ほど忙しい日々に突入。現状を何とか打破したいと試行錯誤の果てにたどり着いたのが、本書で紹介される「やめる時間術」です。

「やめる時間術」ではまず、自分が使っている時間を「生活時間」「ルーチン時間」「自分時間」の3つに分解し、「時間の見える化」を行います。そして、手持ちの時間のパフォーマンスを上げる工夫をしたり、時間の「引き算」や「足し算」をしたりして、時間をより有意義に使えるようにしていきます。

「やめる時間術」を編み出した著者は、外資系メーカーで管理職として勤務しながら発信業・不動産賃貸業・ヨガインストラクターなど、会社員以外での収入経路を次々と確保。2020年には会社を辞め、新たな人生を送っています。

「自分らしい人生を送りたい」と願う方に、ぜひおすすめしたい一冊です。