4〜5つ星ホテルでの強制隔離で料金無料のグアム

次はグアム在住ライターの陣内真佐子さんの友人が日本から所用で2020年12月25日に来島した際の話です。

(左)部屋の様子/(右)島の中心地にあるホテルの隔離部屋(18階・オーシャンビューデラックスルーム)からの眺め。ベランダから脱出を図れないよう高層階に部屋割りされている

「グアムは、豪州などの諸外国と異なり旅行者も入島可能です。海外から帰島・入島する人ほぼ全員(グアム在住者を含む)に、到着日を0日として7日間または14日間、4つ星または5つ星ホテルでの強制隔離が義務付けられています」

隔離期間中の室料・食事・ランドリー費用、そして検査代は全額グアム政府が負担してくれるのが、他の国々とは大きく違う点です。

毎日、1~3回の抜き打ち電話

「7日間のホテル強制隔離を選んだ場合でも、それで隔離が終わるわけではありません。グアムに帰島した在住者は自宅、旅行者の場合は事前登録した友人・知人宅などで自主隔離しながら残りの隔離期間を過ごします。自主隔離期間中はグアム公共衛生保健局の指定サイトに毎日アクセスし、健康状態などに関する17項目の質問に答えなければなりません。怠った場合は保険局から電話がきます」

「減塩・減脂食」の一例。メニューは肉、魚など日替わりでバリエーション豊富、量はかなり多い。朝食にはフルーツ、夕食にはデザートが必ずつく。食事は生ぬるいか冷め切った状態で届くため、お世辞にもおいしいとはいえない。
6日目のPCR検査のあと24~27時間後(7日目)に出る陰性証明書。

ちなみにネットが使えない高齢者などは、17項目の質問も含めてすべて電話でのやりとりになるそう。

「また保健局から一日に1~3回、健康状態の確認とともに不要不急の外出は禁止と伝える抜き打ちの電話もかかってきます」

あくまでもおだやかな口調のものだそうですが、それなりの抑止力にはなっているかもしれません。