妄想癖がある人は優秀な働き手である

あなたは夜寝る前、ベッドに入った時に、どんなことを考えていますか? 実は私には寝る前に習慣になっていることがあります。

それは「明日こうなったらいいな」「この先こんな展開にならないかな」と好き勝手に“自分にとって都合のいい展開”を妄想すること。

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「なんておめでたい奴だ」と思うかもしれませんが、この習慣が、仕事をするうえでの幸福度を高めることになっているのです(後日知ったことですが……)。

ベルギーのリエージュ大学などの研究者が2009年に行った実験では、被験者に2週間、毎晩数分間、「翌日起こるかもしれない、いい出来事」をいくつか空想してもらいました(「起こる可能性がゼロ」だったとしてもOK)。

そして2週間後……この空想を続けた人たちの幸福度は、全体的に大きく増加したといいます。

根拠のない妄想でも、意欲が湧いてくる

これは仕事でも同様。

実際に起こるかどうかは別として、「明日仕事でこんなことが起きたらいいな」と毎晩数分間空想することで、仕事への幸福度も改善するのです。

「何かいいコト」を想像すると、脳にある「側坐核そくざかく」というやる気に影響を及ぼす部分が活性化することが脳科学ではわかっています。

仕事が大変でやる気がなかなか出ないという時でも、「起こるかもしれない、いいコト」を空想して側坐核を刺激すれば、働く意欲が湧いてくるのです。

「突然、取引先から新規の受注が入る!」
「職場で気になっている人とペアでプロジェクトを任される!」

……などなど、あなたの仕事で、明日起きてくれたらうれしい出来事はどんなことでしょうか?

さあ、妄想しましょう!

今、この記事を読んでいる途中で構わないので、仕事でこんな展開になったらいいなという妄想を書き出してみましょう。さあ、あなたはどんな気持ちになるでしょうか?