「怒る原因になった自分の感情」を相手に伝える

コツは、相手をなじるのではなく、怒る原因になった自分の感情を伝えること。「自分はこんなふうに困っている。あなたにこうしてほしい」という伝え方です。

たとえば、先ほど触れた元国会議員のケースでは、秘書のミスに対しカッとなったそうですが、「このハゲーッ!」では、相手を傷つけるだけ。

「今回はさすがに参った。今後どこまで仕事を任せていいのかと、不安になった。二度と同じことが起きないように○○を厳守してください」と冷静に伝えていたら、災い転じて福となったかもしれません。

「運が開ける」心のコントロール術

必死でがんばったのに、期待した評価や報酬を得られないことも人生にはよくありますね。そこで「なんで? ひどい!」とキレたら、さらに評価を落とすだけ。

和田秀樹『感情の整理学』(エクスナレッジ)

「全力投球して成果も出せたのに、こんなに評価が低くて、私は悲しいです。今後のために、理由をお教えいただけませんか」と、前向きな伝え方を工夫します。

この「怒りのコントロール術」を身につけると、相手から怒りをぶちまけられたときも、「売り言葉に買い言葉」のようなバトルを避けられます。

「この人はいま、こういう気持ちでいるんだな」と、相手の立場に立って、余裕を持って受けとめられる。すると一気に人望が厚くなり、公私ともに運が開けますよ。

関連記事
会議で重箱の隅つつく「めんどくさい人」を一発で黙らせる天才的な質問
脳科学が教える、逆境で心折れる人と平常心を保てる人の決定的な違いとは
1万人に聞きました「50代にやればよかった12の後悔」
ステーキ、フォアグラ…どんなに食べても「食べ放題」で絶対に元を取れないワケ
エリートコースから脱線した「早慶OB・現役生の残酷すぎる現実」