「自然に触れさせること」がいちばん好奇心を伸ばす

レキットベンキーザー・ジャパン社が2012年に幼稚園および小学校教諭400人を対象に行ったアンケート調査によると、「“好奇心旺盛な子ども”を育むために必要だと思うことは何ですか」という問いに対して、「自然に触れさせること」が94.2%と1位で、「外遊びをさせること」が87%と2位でした。

一方で、「習いごとをたくさんさせること」は5.5%と下位にとどまりました。

では、それらが「最近の子どもに十分足りていると思うか」という設問には、「自然に触れさせること」では82.5%、「外遊びをさせること」では77.3%が「足りていない」という回答でした。

教育者であれば誰もが、自然に触れることによって子どもの好奇心が育つと考えているのに、それが足りていないと感じたまま放置している、そんな大きな矛盾の状態にあるのが日本の教育の現状なのです。

「自然」は子どもの好奇心が刺激され、解き放たれる絶好の場所です。

では、どのように自然と子どもとの接点をつくるか、大人はどのように接していけばいいか、自然を使ってすぐにできる親子のコミュニケーション法を3つ、紹介します。

①イキモノ探しで「発見の喜び」を知る

1つ目は自然の中で、「イキモノ探し」をしてみることです。

自然豊かな公園で、森林や池の周りなどを、子どもと一緒に好奇心のメガネをかけてじっくりと散策してみましょう。

自然のなかに隠れているイキモノは、子どもたちにとってまさに「動く宝物」です。宝探しをするような感覚で虫を探してみましょう。

子どもたちが興奮して、アドレナリンを放出しているような様子になったら成功です。時間も忘れて「没頭」するという感覚です。

そして、見つけたときの「いたー!」という瞬間に、喜びと興奮がクライマックスに達します。

写真=iStock.com/Junichi Yamada
※写真はイメージです

この「没頭」と「発見の喜び」こそが、子どもたちの脳と全身に蓄積され、好奇心を育てる重要な栄養素になるのです。

イキモノを探すといっても、種類によってそれぞれ難易度が異なります。幼児で小さい子の場合、夏であれば初めはセミの抜け殻を探すのもよいでしょう。夏の公園に行けば必ずといってよいほど、たくさんのセミの抜け殻があります。動く成虫とちがって、すぐに見つけられ、子どもでも自分で取ることができます。

公園や自然のなかに隠れ潜んでいるイキモノを「発見する喜び」を何度も味わうことで、子どもの好奇心は大いに刺激され、着実に成長していきます。