なぜ英語を学ぶのかという「why」を明確にする

撮影=原貴彦
元プロテニスプレイヤーの杉山愛氏。衣装提供:Doubleface Tokyo,ABISTE
 

【三宅】英語学習者へのメッセージも頂戴できますか?

【杉山】私もまだまだ英語を学ぶ立場ではあるので、偉そうなことは言えないのですが、やはり勉強を継続するうえで欠かせないのは、「なぜそれをしたいのか」という「why」のところを明確にしておくことだと思います。そこが明確だと、迷いが生じても戻りやすいというのはあると思います。

三宅 義和『対談(4)! プロフェッショナルの英語術』(プレジデント社)

現役時代の私は「海外で活躍するプロテニスプレーヤーになる」という明確な「why」があったので、英語学習に対するモチベーションが落ちることはまずなかったですし、今の私も「海外の人とコミュニケーションをとりたい」という「why」は揺るぎません。仕事をする上で英語は必要不可欠ですし、英語が使えればSNSで世界中の人とつながることができます。

それこそ最近はいろんなイベントがリモート化・オンライン化されたことによって、「住んでいる場所」という制約が急になくなって、いろんなコミュニティ、いろんな集まりに参加できるようになったわけですよね。

【三宅】たしかにそうですね。

【杉山】英語を学ぶことで自分の取りうる選択肢や可能性が広がることは間違いないので、完璧を求めたい気持ちは大切にしつつもあまり気負いしすぎずに、どんどんアウトプットをしながら勉強を続けてほしいと思います。

(構成=郷 和貴)
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