ルーチンの中に、ちょっとだけ違う刺激を入れる

【三宅】外国語を習得する秘訣は「実践」と「継続」ということに尽きるとは思うのですが、英語学習者にモチベーションを維持するコツをアドバイスするとしたら、どんなことをアドバイスされますか?

【杉山】たしかにどれだけモチベーションが高くても、人間ですから気持ちが乗らないときがありますよね。そんなときでもやっぱり冷静に自分の状態を捉えて、「どうやったら気分が上がるだろうか」と考えることが重要かなと思います。

たとえば、私の場合、ちょっと毎日の練習がマンネリ化しているなと感じたら、同じルーチンワークをこなすんですけど、ちょっとだけ違う刺激を入れてみるということはよくやっていました。ちょっとだけ違うメニューを入れてみるとか、普段練習しないメンバーとトレーニングしてみるとか、練習場所を変えてみるといった感じです。

世界の舞台を目指す若いアスリートたちへ

【三宅】世界の舞台を目指して頑張っている若いアスリートに何かメッセージがあれば。

【杉山】全米オープンのときの大坂なおみ選手が非常にわかりやすいですけれども、スポーツのトップ選手になるということは多くの人、とくに子供たちのロールモデルになるような本当に大きな影響力を与える存在になるということでもあります。

同時に、テニスにしても野球にしてもゴルフにしても、日本人選手が海外で活躍することは当たり前になってくると思うんですけど、そのときに英語を使えるかどうかで自分が与えられる影響力がまったく違ってくるんですね。

もちろん日本語で日本の子供たちに語りかけることも大切ではあるんですけれど、せっかく世界のトップを目指すのであれば、ぜひ日頃から英語力を磨いて、世界中の子供たちに夢や希望を与えられる存在になってほしいと思います。