ノイズ② ありのままの自分封印ノイズ

【ノイズの症状あるある】
・SNSでいきいきした人の投稿を見ると嫌な気分になり凹んでしまう
・頑張っているのに、ほかの人のほうが評価されていると思ってしまう
・身近な人の「いい報告」や同僚・友達が褒められても素直に喜べない
・人からの評価が過剰に気になり、他人と自分をいつも比較してしまう
・場の空気に流されがちで、自分の軸がない、自分がよくわからない

SNS疲れとよくいわれますが、身の回りにすごくうまくいっている人がいると、ついつい比べて自分はダメだと凹んでしまうようなこと、ありますよね。

山根洋士『「自己肯定感低めの人」のための本』(アスコム)

ふと目について心がザワザワするのは、だいたいは自分よりできている人や優れた人。だから、比べる度に落ち込む。

さらに、今度は自分より下の人を見て安心していたり、そんな自分を嫌悪したり、ネガティブな感情がぐるぐると渦巻いてしまいます。

自分軸がないから、相手の期待に応えて、無理してしまうところもあります。すぐに人と比べてしまう人にあるのは、「ありのままの自分封印ノイズ」です。

「ありのままの自分でいるとダメ」だから、他人の評価を気にし過ぎて、他人が承認する自分になろうとするタイプ。

自分軸が無いから他人と比較して悩む

このノイズは、「ありのままの自分」を認めてもらえず、誰かの理想を押し付けられる環境で育つとつくられます。

「隣の○○ちゃんは、この前のテスト満点だったって、偉いねえ」
「お兄ちゃんは3年生でできたんだから、おまえもできるはずだからね」

そんなふうに兄弟だったり、ほかの家の子だったり、一般的な基準などで評価されることが多いと、そっちに合わせるべきなんだと思い込んでしまいます。親やまわりが勝手に決めた理想を押し付けられるようになると、「自分のままでいないほうがいいんだ」という思いがどんどん膨らんでいきます。

自分封印ノイズが育つと、自分がわからなくなって、まわりがとても気になります。人と比べても仕方ない、なんて言われても、そう簡単に切り替えられないですよね。

でも、ありのままの自分を出せないのは、勝手な思い込みが原因。あなたは、まわりの人を実は見下しているんです。まわりの人は、あなたが「ありのままの自分」で生きたら認めてくれない、友達でいてくれない、そんな心の狭い人ばかりですか?

そんなことはないですよね。1人でも、2人でもいいので、出せそうな人から、ありのままの自分を少しずつ出す練習をしてみましょう。