特定の支援者よりも大阪全体、そして「次世代」のため

まあ、色々言いたいんだけど、とにかく僕は知事として、市長として全力を尽くし、もちろん役人や大阪維新の会も頑張り、僕の後の松井さん、吉村さんも頑張ってくれた。その結果、現在、大阪の経済指標やその他の指標が徐々に上向きになりつつある。

橋下徹『大阪都構想&万博の表とウラ全部話そう』(プレジデント社)

すべての数字が格段に良くなったとは言わないし、すべて自分の成果だと言うつもりもない。それでも、低迷・衰退傾向にあった大阪のさまざまな数字が、今、全体的に上向きになってきているのは歴然たる事実だ。それと同時に、前任の太田房江知事までに約5500億円も財政的に穴を開けて火の車となっていた大阪府の財政状況も好転してきた。

これらはすべて、一部特定の団体や特定の支援者・支持者を意識することなく、大阪全体のために、そして子どもたち孫たちといった将来世代のために政治をやってきた成果だと自負している。「すべては次世代のために」、それだけの思いでやってきた。その半面、一部特定の団体や一部特定の府市民がこれまでのように補助金でおいしい思いをすることができなくなり、彼ら彼女らから激しい反発を食らうようになった。

2019年4月のダブル・クロス選挙では、この補助金目当ての一部特定の団体や一部特定の府市民たちが大阪維新の会を潰すために牙をむいた。彼ら彼女らに特段の配慮をしない大阪維新の会の政治を終わらせて、彼ら彼女らを最大限に配慮する、あの十数年前の大阪政治に戻そうとしてきたんだ。

それだけは勘弁してくれ。そんな大阪にするために、僕は8年間、政治に人生を懸けたんじゃない。

大阪の有権者が松井さんや吉村さん、そして大阪維新の会を圧勝に導いてくれて、本当によかったよ。

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