裏ワザ4「意外性の法則」の活用

B印刷工業所でうだつの上がらなかった斎藤係長は、英語を流暢にみんなの前でしゃべることにより、彼の知られざる一面を見せつけ、社内での見方が劇的に変わった。

砂山擴三郎『今どきサラリーマンのためのリストラされずに会社にぶら下がる方法』(主婦の友社)

この話、実は斎藤係長が仕掛けた大芝居だったのだ。1カ月前、残業時に社長室のドアから聞こえてきた社長と専務の話からリストラの危険性を察知。リストラになれば自分は逃げきれないと考えた彼は、10年来続けた観光ボランティアで培った英語力を生かそうと決めたのだ。ボランティア仲間と示し合わせて社長に電話したのだが、こんなに効果があるとは夢にも思わず、リストラ候補にすらならなかった。

「私はこう見えても○○なんです」
「○○なのに、実は△△」と自分の意外性をみつけたい。
「甲子園に出たんだって」(スタンドで応援していたっていい)
「社長と親戚だって」(社長とたまたま姓が一緒なので、社内で言いふらした奴がいる)
「空手三段だって」(実は三級なのが、いつのまにか)

とにかく即効性があるのが「天の声の利用」と「ご注進役になれ」。真っ先にこれにすがり、無理だとわかったら「火事場の馬鹿力」と「ゴマすり名人」にすぐ切り替え、並行してタイミングを見計らって「マイナス情報」と「意外性」がいい。これだけやれば、リストラ候補から外れる確率は格段に高くなる。あれこれ言う前にプラス思考でやってみよう。

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