「コーチング入門書の決定版」が登場した

播摩早苗『新装版 目からウロコのコーチング』(PHP研究所)

第2位は『新装版 目からウロコのコーチング』。ここ最近、「コーチング」という単語を耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか。コーチングとは、相手の可能性を引き出し、自ら考えて行動することをサポートするスキルのこと。上の立場から指示・命令するのではなく、相手と対等な立場に立ち、相手の中にある答えを引き出すことが重要とされます。

本書では「コーチング」の基本的な考え方と、実際のやり方が解説されています。コーチング初心者にはもちろんのこと、上級者にとっても学びの多い「コーチング入門書の決定版」といえるでしょう。メンバーの力を引き出すためにどうすればいいのか、個々の部下とどのように向き合えばいいのか――こうした悩みを抱えている人にとって、大いに役立つ一冊です。

「自己中」に人生を楽しんでいい

澤円『個人力』(プレジデント社)

第3位には『個人力』がランクインしました。著者の澤円氏は、年間300回を超えるプレゼンテーションや講演をこなす、プレゼンのスペシャリストです。大学の客員教授や企業の顧問、オンラインサロンの経営など、さまざまなコミュニティーに所属しながら活動の幅を広げています。本書は「これからを生き抜く究極の自己中戦略」と銘打たれており、「ありたい自分」のままに人生を楽しんでいいのだと、私たちを後押ししてくれます。

新型コロナウイルスの流行により、大きく社会が変わろうとしている昨今。大きく時代が変動するときだからこそ、確固たる「ありたい自分」を持っていることは、今後ますます重要になるでしょう。

本書には「ありたい自分」のまま人生を楽しむ、そんな「個人力」を磨くためのヒントでいっぱいです。こんな時代だからこそ、本当にやりたいことは何か、本書を読みながら考えてみてはどうでしょうか。