松阪牛よりおいしい「ルビアガレガ牛」

「調べる労力を惜しんでいないか?」

知らないだけで損をするのは、もったいないことだ。

ちなみに、NISAの枠は毎年120万円まで5回使えるので、貯金のうち600万円はとりあえず全部NISAに突っ込むのがいい。

トクした利益に対して20%くらいを課税されるのが普通だが、それが課税されないおいしい制度だ。

また、僕は、「安くていい肉を手に入れる方法」を調べたことがある。

『ステーキ・レボリューション』という映画が好きなのだが、その映画によると、「ルビアガレガ牛」が世界一おいしいらしい。

日本では松阪牛がおいしくて有名だが、松阪牛は人工飼料を食べさせている。

だから、松阪牛の精子を盗んだ投資銀行の金持ちが、その精子を使って生まれた牛をスペインで牧草を食べさせて育てた。

そして本来は子牛が柔らかくておいしいのだが、味そのものは年を取った牛のほうが旨みがある。静かに十数年を過ごした牛のほうが、脂も広がらずおいしいのだ。

「知りたいから調べる」を出発点にする

ただ、ルビアガレガ牛を日本で食べられる店は、僕が調べた限りは存在しない。一部の国を除き、日本は生後2年以内の牛の肉しか輸入しちゃいけないルールがある。

それ以外で輸入するときは、日本の検疫所のルールに則った工場で解体した場合に証明書が貼られるのだが、そのスペインで育った牧場の牛は数が少ないので、わざわざ日本の認証を受けて輸入される必要もない。

その肉が、パリにいると通販で買える。100グラムで400円ぐらいだ。世界一おいしい牛肉が、その程度の値段で手に入る。

興味が出たものは、徹底的に調べる。

そして、納得するポイントを探る。

「仕事だから調べる」「しょうがないから調べる」ではなく、「知りたいから調べる」を出発点にするのが大事だ。そうやって過程を楽しめる人になろう。