貯められない家計には「浪費型」と「不況型」がある

私はこれまで2万3000件以上の家計相談を受けてきました。うち、いまでは1000万円以上の資産を作ることに成功した人が1万5000人は下りません。

破綻予備軍の家計もたくさん救ってきましたが、そうした経験から、「貯められない家計」は次の2つに大別できることがわかりました。

①浪費型
②不況型

「浪費型」とは、収入はそれなりにあるものの、無駄遣いがやめられずに家計が火の車になっている人(家計)です。一方、「不況型」とは文字通り、経済環境の悪化によって貯められない家計に陥ってしまう人(家計)です。

空の財布を保持している女性彼女はお金をしていません。
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「浪費型」なら克服できる!

「浪費型」タイプは、その言葉通り、中には金銭感覚がルーズな方もいます。しかしそれ以上に、情報や流行に流されやすく、家庭や仕事の関係で大きなストレスを抱えていて、散財でそれを解消する傾向があるといえます。自分の「欲しい」という欲求を抑えられない人もいます。

もともと浪費がひどいというより、さまざまな背景が「お金の使い方」に表れてしまっているのです。

「まさに自分のことではないか」と、ドキッとした人もいるかもしれませんが、実はこの「浪費型」はそれほど深刻ではありません。お金を使わないようにすれば、それで問題は解決できるからです。

そのためには努力も必要ですが、家計を見直し、お金に対する意識をチェンジし、自分が何を大事にするのか価値観をしっかり持つこと。それができれば、浪費型の場合はやがて克服できます。