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図1・2

とはいえ、世は世界同時不況の真っ只中。「社会貢献をのん気に論じる余裕などない!」と思う人もいるかもしれないが、内閣府の調査によると、不況時のほうが我々の社会貢献意識はぐっと高まる傾向にあるのだ(図1)。2009年1月の調査では「社会のために役立ちたい」と答えた人の割合は約7割。特に「自分の職業を通して(社会に役立ちたい)」人は4年前の18.7%から増え続け、2009年は27.8%に達している(図2)。

社会貢献というと、慈善事業に寄付をする、余暇を使って地域活動に参加するといったイメージもあるが、「仕事を通じて誰かの役に立ちたい」という考え方も徐々に広まっているといえるだろう。

企業で働く人が真に求めるのは、金銭的な報酬か、やりがいのある仕事か。社会に貢献したい気持ちと出世欲では、どちらが重要か――。そんな意識の変化を捉えるため、gooリサーチと共同で、2009年4月、20~50代の正社員の男女2000人を対象にアンケート調査を行った。

働くことのもっと深い意味に気づき始めた

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図3・4

図3にあるように、年収の減少など職場環境は悪化しており、そのためか、「働くモチベーションは給料」と答えた人は半数を超える(図5)。だが、そんな厳しい状況でも、給料や出世以外にモチベーションを見出している人が全体の約4割を占めているのだ。「社会や人から感謝される仕事がしたい」と回答した人は「あてはまる」「まああてはまる」を合わせて約84%。うち約3割は、その意識が2008年より強くなったと答えている(図4)。また、約6割が「与えられた仕事以外でも本業を通して社会貢献できるプロジェクトなどを始めてみたい」、約5割が「面白い仕事であれば収入は少なくてもかまわない」と答えている。