大変なときだが、根をしっかり張れば花は咲く
日本経営合理化協会の最初の経営理念は、「野火焼けど尽きず、春風吹いてまた生ず」というものでした。
コロナになぞらえてみますと、今、炎が激しく燃えているところだと思います。世界的に広がっています。コロナは地表にある草木を焼き尽くすほどの勢いかもしれません。しかし、根まで焼くことはできません。深く、深く根を張っておけば、やがて春風とともにまた緑の草原が生まれます。
日本経営合理化協会が年に2回、1月と7月に2泊3日で「全国経営者セミナー」という大勉強会を開催しています。毎回800人近い経営者が集い、用意された数多くのセミナーで学んでいます。
今年1月の「全国経営者セミナー」の控室で話していますと、次のようなことをおっしゃられていた方がいました。
「太陽さん、大樹というのは根っこが大事なのです。しかし、多くの人が土に埋もれている根っこには目を向けない。自分の枝をどうやって伸ばすか、早く花を咲かせたい、早く実を付けたい、そればかり気にするのです。しかし、重要なのは根っこなんです」
経営もまさに一緒だと思います。
経営者の皆さんは大変なときだとは思いますが、この1年はぜひとも根っこを深く、深く伸ばすことに注力をしていただきたいと思います。どんな環境にあっても、草木というのは毎年毎年美しい花を咲かせます。私は、経営も一緒だと思います。
人がある限り必ず光は生まれます。ですので、人を大事に、こういうときこそ根っこを大事にする経営を推進していただけたらと思います。この難局を皆さんと乗り越えていきたいと思います。