WHOはアベノマスクを「推奨しない」

百合子マスクがここまで好意的に受け止められたのには、そこに政策や政治的意図が透けて見えるということがなかった点もあるかもしれない。「近所の方」や支援者から届けられたものを身につけていると明かすことで、都知事も「マスクが足りない」という都民の生活と同じ立場に立っていると受け止められたのだろう。

そもそも世界保健機関(WHO)は布製マスクを「推奨しない」としている。折り目が粗い布製マスクでは、粒子の小さなウイルスを防ぐ効果は残念ながら期待できない。

当然のことながら感染予防に効果があると科学的に証明されているマスクが可能なかぎり迅速に広く行き渡ることが理想的だ。

だが、使い捨てマスクがドラッグストアやスーパーマーケットで当たり前に購入できる未来はまだ遠そうだ。使い捨てマスクの供給が追いつかないなか藁にもすがる思いで布製マスクを利用する人は増えているが、発表から1カ月あまり、ほとんどの人の手に届いていないアベノマスクはその「藁」の役割さえ果たせていないということかもしれない。

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