理由は「コロナで予定がなくなったから」

「参拝に同行したのは、医師の松久正氏が主催するツアーの一行。〈神ドクター降臨 in Oita〉と銘打たれたツアーを主催する松久氏は、慶応大学医学部出身で『ドクタードルフィン』『変態ドクター』などと自称し、鎌倉市内で診療所を経営しながら、講演やYouTubeでも活動している人物だ。

松久氏の『診療方針』について、公式サイトではこう説明している。

〈ドクタードルフィンの超高次元医学(診療)では、薬や手術というものを一切使いません。患者自身で問題(人生も身体も)を修復する能力を最大限に発揮させます〉
新型コロナウイルスについても、フェイスブックでこう述べている。〈不安と恐怖が、ウィルスに対する愛と感謝に変わった途端、ウィルスは、目の前で、ブラックホールから、突然、喜んで、消え去ります〉」(文春)

この前日には、安倍首相が記者会見して、「現状は依然として警戒を緩めることはできません」「感染拡大の防止が最優先」「全国津々浦々、心を一つに、正にワンチームで現在の苦境を乗り越えていきたい」と国民にコロナウイルス対策の重要性を訴えていたのである。

フライデー(5/8・15号)にも、その時の写真が掲載されている。参加者たちと写っているが、ノーマスクである。

国民が自粛を余儀なくされているのに、首相夫人が東奔西走、遊び狂っていては、示しがつくまい。

それも、文春によれば、大分へ行った理由は、「コロナで予定が全部なくなったから」というのである。

これまでとは違う彼女の強い“意思”を感じる

週刊ポスト(4/24号)の「ビートたけしの21世紀毒談」でビートたけしがこういっている。

安倍昭恵の「桜を見る会」で、安倍首相が自粛する前だった、あれはレストランの敷地内だったなど、わけの分からない釈明をしたことに、

「なんでこの期に及んでカミさんを擁護しちまうんだろ。こんなもん、『バカな家内ですみません。二度とこんなことがないように強く叱っておく』で終わりだよ。一体何に気を遣ってるんだろうね」

私もそう思う。

「カミさんにも強く言えないような人が、ニッポン社会全体に自粛を呼びかけてるんだから笑っちゃう。安倍さんは、『緊急事態宣言』の前に、まず『家庭内緊急事態宣言』を出すべきだったね。(中略)何条にもわたって『禁止事項』を提示してさ。それでも言うこと聞かないんなら、昭恵さんには監視員をつけるしかないだろうね」

たけしは、年下のカミさんをもらってから、尻の下に敷かれっぱなしだといわれている。自分の境遇と安倍夫婦のことを比べて、「同じだな」とため息をついているのかもしれない。

だが私は、今回の一連の昭恵の行動の中に、これまでとは違う、彼女の強い“意思”を感じるのだ。