マンションを売るなら、今すぐ売ったほうがいい
マンション価格の今後の動き方のシナリオを描いておこう。まず、マンション価格は暴落しない。価格は上がる時も下がる時も3カ月前、半年前と比較して「高い」「安い」を語るものだ。価格推移はいつでも徐々に上がり、徐々に下がるのだ。だから慌てることはない。当面、価格は弱含みで下げ基調になる可能性が高いが、それは緩やかである。そして、その当面のゴールは3年後のリーズナブルな新築価格になる。
このシナリオから、売り時が決まる。売り時は早く売ったほうが半年・1年後よりもお得になる。購入した時期によっては含み益が数千万になっている人もいるだろう。利益確定をやるなら、今だ。その際には、相場よりも高く売りたい。そのためにはどの仲介会社が相場よりも割高で売ってくれるか、知りたいところだ。
そこで、成約した価格を査定してみて、仲介会社ごとに相場より何%高く売ったか調べてみた。高く売っている会社には特徴があり、それは両手取引の割合が低いことだ。両手取引とは自社で売り手も買い手も見つけてくることだ。これをするには売り手だけ有利になるように高く売る行為はできず、結果的に相場よりも安くなりやすい。いわゆる高く売りたい売り手と安く買いたい買い手との利益相反が起こるのだ。
こうした情報は私が主宰する住まいサーフィンの会員に限定して売却相談で伝えている。知っているか否かが数百万円の違いになって表れる。資産性を実現益にするには、売って初めて完結するのだ。