ルーティーンやゲン担ぎを侮るなかれ

自分でつくる睡眠のルールは、それでリラックスして眠りにつけるならなんでも構いません。わたしは自分の睡眠に良いルールをポジティブルーティーンとよんでいます。自分にとって効果のある習慣を覚えておき、それを実施するのです。

西野精治『睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する』(角川新書)

ゲン担ぎやジンクスなどを否定する人がいますが、それで寝つきがよくて、朝すっきり目覚められたら、続けていいではありませんか。家の灯りを落としていく順番、お風呂に入る時間、パジャマの着方など、そこに科学的根拠などなくても、それで「眠れる日」が続いて睡眠負債が解消できるなら、絶対に続けるべきです。

睡眠のルールは、あくまでも自分のためにつくるものであって、自分以外の他人に強要するものではありません。

ただし、覚えておいてほしいのは、もともと科学的根拠がないゲン担ぎやジンクスの場合、それを忘れたからとか、間違えたからといって眠れなくなることはないということです。忘れたことを気にし過ぎると、睡眠には逆効果になります。

関連記事
「会議中にどうしても意識が飛ぶ人」は睡眠障害かもしれない
「80歳でも筋トレをするべき」といえる科学的な理由
新型コロナウイルスで「やってはいけない」5つのNG行動
「遺品整理」スマホのロック、どう解除する?
日本人のがん1位「大腸がん」を予防する4つの生活習慣