定年退職までにいくら貯められるか

深田晶恵『まだ間に合う! 50代からの老後のお金のつくり方』(日経BP)

「すぐ取り組みたいのは、お金のバイタルチェックです。月にいくら使ったか、去年1年間でいくら貯められたか、60歳に住宅ローンがいくら残るか、把握できていますか。いくらあれば生活できるか、定年退職までにいくら貯められるかを知ったり、目標を設定したりする手掛かりとなります。また夫婦で確認することで共通認識ができ、協力体制が築きやすくなります」

手取りが減っている実情を踏まえて、「何が問題か」「具体的にどうすべきか」、読者に寄り添いながら助言しているため、耳が痛すぎて降参、という懸念もなさそうだ。

「なんとかなるさ、と強がる人もいますが、残念ながら、なんともなりません。なんとかするさ、のスキルを身に付けましょう。実はそれほど難しくありません」

退職金や年金も、受け取り方によって貰えるお金に大きな差がつく。老後の準備は万端という人も、思わぬ損をしないために知っておこう。

深田晶恵
ファイナンシャル・プランナー
独立系FP会社・生活設計塾クルー取締役。「すぐに実行できるアドバイスを心がける」がモットー。
(撮影=村上庄吾)
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