「正確な炎症反応は、超音波やCTなど、医療機関にある機器でなければ判定できないことがあります。そこで『まず医療機関で診てもらってきてください』と言えるかどうかもひとつのチェックポイントですね。また、利用者の生い立ちまで踏み込んで聞く術者もいますが、一概に怪しいとは言えません。ストレスの源を探そうとしている場合もあるからです」(同)
施術所を探す入り口としては、HPが役に立つ
施術所を探す入り口としては、HPが役に立つ。前出の「腰痛の原因」「医療機関の検査を促す」などについて記されていれば、信頼できるひとつの目安になる。
「よい施術所であれば、院長だけでなく、HPにスタッフの顔、名前、資格などの情報が公開されています。そこで国家資格を持っているかどうかをチェック。○○協会認定、○○式療法の肩書は玉石混交で確証が得られません。また見栄えのいい謳い文句ばかり書いてあるHPは専門業者が作成して、実際とかけ離れていることがあります。SNSを確認して透明性が高いやりとりをしていれば、隠そうとしていることも少なく、施術に自信があるとみていいでしょう」(業界関係者)
ただし、ネットは参考になる一方で、「『これ以上、新規の客をとれない』『有名人が利用している』などの理由で、まったく外に営業情報を出さない凄腕の達人もまれにいます」(前田氏)との声も。そこにたどりつくのは至難の業。可能な範囲で情報を集め、自分に合った施術所にめぐりあいたい。
・「なぜ?」の質問に答えてくれない
ちゃんとした医療知識があれば、痛みや体の構造について明快に回答してくれる。
・痛みの原因を一点で説明する
あらゆる症状の原因を「背骨の歪み」など一点で片づけるのは不勉強の場合も。
・医療機関での検査を勧めない
客観的な数値に頼らず、施術所の中だけで完結させようとしている可能性がある。
・資格免許証を掲示していない
国家資格の免許証を施術所やHPで公開していると、一定レベルに達しているとわかる。
・口コミサイトに口コミが多すぎる
賑わっていないのに高評価のレビューが多すぎるのは、サクラの存在を疑ってもよい。