手柄はかえって我が身を危うくする

他人からの嫉妬は、古今東西の貧富貴賎、老若男女にとっても逃れられない人間の感情です。それを敏感に察知して上手にかわすことなしには、成功を収めるどころか、命の危険にまで晒される代物です。

歴史に名を遺した人物たちは、周囲に渦巻く嫉妬とどう向き合ったのでしょうか。その事例を見ていきましょう。

中国の後漢王朝末期から三国時代、魏の曹操に仕えたという軍師がいます。地味ながら漢の高祖(劉邦)の側近・張良にも比肩するといわれた名参謀です。この時代の綺羅星の如き俊才のほとんどが、途中で不幸な死に至り、天寿をまっとうできていない中で、賈詡は77歳までしたたかに生き残り、最後は戦死や謀殺ではなく病によって大往生を遂げています。