甘党の夏目漱石はジャムを1日1瓶空けていた
自由奔放な文豪の皆さんは自らの欲求にもとても素直に見えます。
千円札の肖像にもなっていた夏目漱石は、実は大の甘いもの好き。「体に悪いから」と医者にとめられてもやめられず、大好きなジャムは1日で1瓶空けてしまいます。胃潰瘍になっても甘いものをやめないので、奥さんが甘いものをどこかに隠すと、娘を使って捜させていました。
また、法華経を信仰していた宮沢賢治は、「動物食べるのつらい。動物食べるのかわいそう」と思うようになりベジタリアンになることを宣言しますが、ついつい肉食の誘惑に負けてしまい「今日私はマグロを数切れ食べてしまいました」とか「今日は豚肉と茶碗蒸しを食べました」とか、「今日は塩鱈しおだらの干物を(以下略)」など、特に送る必要もない「今日も誘惑に負けてしまいました」報告を友人に続けました。
文豪のようにゆるく生きてもいい
「文豪」と聞くとなんだか偉い人のようなイメージもありますが、実際はかなり人間味あふれる部分や、「人間失格」な部分もたくさんありました。
もちろんあまり真似しない方が良い/参考にならないところもありますが、後世に残る素晴らしい作品を残した文豪たちの自由な生き様には、何かと窮屈なこの時代を生きるヒントが隠されているのかもしれません。