紙名、日付、見出しだけを音声入力で残しておく

「超」メモ帳のさまざまな利用法を紹介しましょう。

(1)アイディアメモ
野口悠紀雄『「超」AI整理法 無限にためて瞬時に引き出す』(KADOKAWA)

私は、これまでも、グーグルドキュメントを、原稿やメールの下書き以外に、脈絡もなく浮かんでくるさまざまなアイディアを記録するためにも使ってきました。また、生活上の雑事を記録するメモ帳としても使っていました。「検索で見いだす」という方針転換をすることで、こうした類いの利用が大変便利になりました。

思いついたことを何でも書き留めます。いくらでも書くことができ、しかも、必要になったときに、それらをただちに、確実に引き出せます。

さらに、つぎのような用途に拡張するようになりました。従来は、「書きかけ原稿」という「材料」や「仕掛品(しかかりひん)」の一時的な置き場としての性格が強かったのですが、新しい利用法では、文書や資料のアーカイブとしての性格が強くなりました。

(2)新聞記事の見出しの記録

保存したいと思う新聞記事について、「紙名と日付、そして見出しだけを音声入力で残しておく」という方法が考えられます。この作業は、新聞を読みながら、片手間でできます。そして、新聞紙自体は捨ててしまいます。記事自体は、ウェブを検索すれば入手できるからです。私は、新聞記事の見出しを、アイディア製造リスト、問題発掘リストとして使っています。

(3)TODOリストや携帯品メモ

TODOリストもスマートフォンにデフォルトのものが付属していますが、先にメモ帳について述べたのと同じ理由(クラウドに保存されるので、どの端末からも見られる)から、グーグルドキュメントに作っておくほうが便利です。

また、書籍などの買い物リストや、日常的な外出時や旅行の際に携帯すべきもののリストも、作っておくとよいでしょう。さらに、記録のアーカイブ(パスワード、ID、重要書類の番号、体重や血圧などの記録)とすることもできます。