私たちが行く店で導入してほしい
【赤峰】私たちが日常的に行く店でQRコード決済を導入してくれると、使う動機になりますね。学校の購買とか食堂とか。自販機で使えるだけでも使うきっかけになります。最近はプリクラでも、クレカやICのプリペイドカードが使えますし。
【小川】韓国系のファッション通販のような、マニアックだけどファンがいるようなオンライン通販で使えるようになると利用者が増えると思います。私が調査した大学生の「電子マネーを使わない理由」として、利用したいオンライン通販が対応していないから、という回答が多かったので。
【原田】なるほどね。若者の「消費の動線」をキャッシュレス決済業者はしっかり理解し、そこでサービスを導入していかないといけないね。ただ無作為にキャッシュバックキャンペーンをやり続けても効果が薄いということだね。先ほどのディズニーでのキャッシュレス化のアイデアはまさにこれと同じ話だよね。
欲しいものがない店でどれだけキャッシュバックされたところで、若者にとっては大した魅力にはならないと。
あと、店でどのキャッシュレス決済が使えるかどうかをわかりやすく表示するというのも必要だったね。レジまでどれが使えるか分からないのは嫌だ、ということだったよね。
【牧之段】はい。店に行って、探しても探してもどれが使えるかの表示がないから、結局ネットで調べるなんて手間が出てきてしまう。これじゃあ絶対に使わない。
【小川】QRコード決済が普及しない一番の理由は、「登録がめんどくさい、めんどくさそう」に尽きると思います。めんどくさいから、やらない。やらないから仕組みも良さもわからない。わからないからなんとなく怖い。さらに周囲でもやってないから、余計にやる理由がない。
(全員、うなずく)
【原田】QRコード決済は使ってみれば結構便利なのに、かなり入り口のところで普及が阻まれてしまっているね。かといってキャッシュバックでも一回やって終わってしまうケースも多い。たった一回ではなく、もっと利便性を感じるまで使わせるキャンペーンが必要かもしれないね。
【牧之段】「わからない」で言うなら、決済手段が多すぎてよくわからない、という人もいました。
【浅見】そうですね。電子マネーと呼ばれるものだけでも、プリペイドのICカードやスマホのQRコード決済など、種類が多すぎます。