【赤峰】たとえば「PayPay」がスタバと組んで、「スタバのドリンク1杯無料キャンペーン」とかやったら、いいんじゃないですか。

【里村】「PayPay」の20%還元はたしかに魅力的だと思いますけど、Amazonも割引期間中だったので、「欲しいものがAmazonのほうが安かったからやらなかった」という人がいました。

また、「500円もらえる」だと、むしろ小さい額だからこそ逆に安心できたりします。Pay Payに登録して使うだけなのに20%など大きな利益があると、裏側には情報漏洩などのデメリットもあるのではないかと心配になってしまいます。でも、500円程度だったら「登録者数を増やしたいからちょっとだけサービスしてるだけなんだろうなぁ」と気軽に考えられて登録に踏み込みやすいです。

【原田】そうか! 還元し過ぎても逆に不信感が募ることもあるんだ。登録動機になり得るちょうどバランスの良い金額設定が大切なんだ。今の若者たちは本当に現実的になってきているね。

現状の日本は、業者だけが盛り上がっている

【千葉】さっきも出ましたけど、QRコード決済に関しては使えない店が多いとか、どの店が使えるかわからないという声が多いんですよね。

【浅見】だから使える店の拡大は絶対必要ですし、どこで使えるかの情報拡散も絶対必要。

【牧之段】好きな古着屋さんがインスタのストーリー(24時間で消える画像・動画機能)で店までの道順を動画で教えてくれてるんですけど、そんな感じで動画で支払い方法を紹介してくれるといいと思います。

【原田】キャッシュレス決済サービス側も、若者に人気のインスタのストーリーを使って積極的にアピールしていくべきだよね。若者にとってはテレビ広告をがんがんやられるより、もっと普段から使っていてなじみのあるストーリーズでの施策の方がありがたいと思うのかもしれないね。

ところで、キャッシュレス決済業者は多額のお金を投資して躍起になっているのは分かるんだけど、実際のお店側はどこまで必死になっているんだろうね。キャッシュレス決済業者は、消費者へのキャッシュバックキャンペーンや啓蒙活動のみならず、お店側へのキャッシュバックや啓蒙をしていかないといけないかもしれないね。

「業者、お店、消費者」が「三位一体」となって盛り上げて始めてキャッシュレス化は成功するもので、どうも現状の日本は、業者だけが盛り上がっている状況に見えてしまうね。逆に言えば、業者が「お店」と「消費者」のインサイトをきちんと把握しておらず、うまく彼らを巻き込めていない、ということもできるかもしれない。