もちろん知事、市長の給与や退職金もカットし、前任の太田房江知事は2期務めて約8000万円の退職金、周辺の知事も3期や4期やれば1億を超える退職金をもらえるが、僕はそんなお金はもらえない。松井さんも吉村さんもそうだ。逆に、僕は大阪府知事選挙のときには、出馬関連費用として数千万円ほど自分の金を使った。

まあ色々言いたいんだけど、とにかく僕は知事、市長として全力を尽くし、もちろん役人や大阪維新の会も頑張り、僕のあとの松井さん吉村さんも頑張った。その結果、現在、大阪の経済その他の指標も徐々に上向きになりつつある。全ての数字が格段に良くなったとは言わない。それでも、低迷・衰退傾向にあった大阪の数字が、全体的に上向きになってきているのは歴然たる事実だ。それと同時に、前任の太田房江知事までに5500億円も財政的に穴を空けて火の車となっていた大阪府の財政状況も好転してきた。

これらは全て、一部特定の団体や特定の支援者を意識することなく、大阪全体のために、そして子供たち孫たちの将来世代のために政治をやってきた成果だと自負している。全ては次世代のために、それだけの思いでやってきた。その反面、一部特定の団体や特定の府市民が補助金でおいしい思いをすることができなくなり、彼ら彼女らが益々猛反発をするようにもなってきた。

今、この補助金目当ての一部特定の団体や特定の府市民たちが牙を剥き始めた。一部特定の団体や特定の府市民たちに特段の配慮をしない維新政治を終わらせて、彼ら彼女らを最大限に配慮するあの10年前の大阪政治に戻そうとしている。それだけは勘弁してくれ。そんな大阪にするために、僕は8年間、政治に人生を賭けたんじゃない。大阪の有権者よ、しっかり判断してくれ!

飛べ 大阪号!

大阪維新の会が、自民党から共産党までの既存の政党にとってそれだけ脅威になっているということは、逆に既存の政党やその支援者の嫌がること、つまり既存の政党やその支援者の既得権をそれだけ破壊してきたことの証だと思う。それはすなわち、既得権を持たない無党派層にチャンスを与える政治である。

僕は、既得権にまみれ一部特定の者が利益を受けながら、大阪全体は衰退していった大阪号の錆びついたエンジンを回す係だった。電動セルがなくて、一生懸命キックダウンでエンジンをかけた。錆びついたエンジンを回転させるには尋常じゃないエネルギーが必要だった。そしてそんな大阪号のエンジンが回り始め、次は吉村さんの出番だ。吉村さんはバランス感覚があり、僕がエンジンをかける際に壊しまくった機器類やシステム類を修復しながら、絶妙の操縦桿捌きで大阪号を離陸させた。今、45度上方の青空に向かって高度を上げている。松井さんは空港管理者や管制官として、僕のエンジン始動作業や吉村さんの離陸を見守っている。周辺の飛行機との交通整理もこなしてくれている。

大阪号は、今、上空2000メートルで、これから1万メートルに向かうところだ。あとは大阪の有権者が選挙に行って、この大阪号のエンジンの出力をどんどん上げるのか、それとも出力を下げて空港に戻るのかの判断だ。大阪号はどんどん上昇している。ここで僕が汗を拭き拭き、一生懸命キックダウンでエンジンをかけていた、あの10年前の地上に戻ってくるのか? 時計の針を戻すな! 飛べ 大阪号! このまま舞い上がれ!

(略)

(ここまでリード文を除き約2600字、メールマガジン全文は約2万1500字です)

※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.146(4月2日配信)を一部抜粋し、加筆修正したものです。もっと読みたい方はメールマガジンで! 今号は特別増大号《【決戦・2019大阪ダブル選挙(2)】飛べ 舞い上がれ 大阪号! 10年前の大阪に戻るな!》特集です。

(写真=時事通信フォト)
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