ですが、この対応はクレジットカード会社の加盟店規約に違反しています。

アメリカン・エキスプレスの加盟店規約には「加盟店は、直接的か、間接的かを問わず、以下のことを行ってはなりません。(中略)会員に対し、その他の支払手段または他の支払方法(例えば現金払い)を使用するように説得しようとしたり、促したりすること」と明記されており、クレジット決済が可能であるにもかかわらず決済を拒否することはできない決まりとなっています。

これはアメリカン・エキスプレスだけでなく、JCBやほぼすべてのカード発行会社、決済代行会社の規約にも記載されており、ランチでのクレジットカード利用拒否は根拠のないマイルールです。

では、ランチでクレジット決済を拒否する店に遭遇した場合、どうすればよいでしょうか。店員さんに「クレジット会社の加盟店規約に違反する行為ではないですか?」と私がひと言聞いたところ、確認した4店舗すべてでカードを使うことができました(2018年12月に実施)。

その場に責任者がいない場合や、直接質問するのが憚られる場合は、カード会社もしくは端末を管理する決済代行会社に連絡を入れることで、後日、店舗に指導が入り解決するはずです。

1000円のランチ1回で得られるポイントは10~15円分と決して多くありませんが、与えられた権利のために闘うのはケチではありません。これ以上言い訳を重ねないための「覚悟」です。

山野祐介
行動するお金博士
1991年生まれ。自らの節約生活をもとにした「1週間食費0円生活」を月刊誌で連載中。節約術やお金の最新事情に精通。
(写真=iStock.com)
関連記事
コンビニの"無人店舗"は本当に便利なのか
毎月3万の貯金で"暗黒人生"は変えられる
なぜ年収600万円超えると"貧乏"になるか
会社員が「無税の人」になる合法的な方法
定年後に損しない"失業保険・健保・年金"