毎月の保険代は、4000円でも十分

そこまで検討して、やはり保障が足りないとなれば、保険を検討しましょう。その際の、私のアドバイスは「保険の機能はできるだけシンプルに」ということです。取り巻く環境は、収入にせよ、親にせよ、子どもの教育にせよ変化するもの。いざというときに見直せるよう、機能はなるべく絞り、かつ10年ぐらいの短期にというのが私の持論です。そして、保険をその都度見直していくのです。

保険加入でオススメなのは、死亡保障をしてくれる収入保障保険です。保険金が一括ではなく毎月定額で受け取れる設計になっているため、40歳男性で月々の支払いは月4000円程度で済みます。

がん、心筋梗塞、脳卒中の「三大疾病」に備えたい場合には、「一時金特約」のある割安の医療保険がいいでしょう。病気がわかった時点で、50万円程度の一時金が出るので、貯蓄ができるまでの「つなぎ」に便利です。貯蓄が増えれば、特約は外しましょう。こちらも40代男性で月4000円程度です。

いきなり保険ショップに行くのではなく、状況を整理してシミュレーションしてみる。これこそが人生の一番の保険になるのです。

内藤眞弓(ないとう・まゆみ)
生活設計塾クルー取締役
ファイナンシャルプランナー。大手生命保険会社に13年間勤務後、独立。『医療保険は入ってはいけない![新版]』など著書多数。
 
(構成=衣谷 康)
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