半年間のパパ活で手にした収入は約70万円
「7人に会って、現時点で関係が続いている人は、1人だけです。その人は、お食事をするだけのデートで数万円くださるんです。なぜ彼が誘ってこないのかは、分からないです。その男性とは、月1回は会っています。すごくおいしいお店に連れていってくれて、帰りは私の最寄り駅までのグリーン券も買ってくれる。私が外資系に勤めているって、ご存知のはずなのですが……。
Hした人の中で、その後の関係が続いたのは2人。1回して、大丈夫だと思った人は、それなりに続く。でも、続くのは5~6回くらいで、そんなに長くない。交際クラブよりも、出会い系で出会った相手の方がまだ全然続くなと感じました」
半年間のパパ活で、洋子さんが手にした収入は、約70万円。副収入としては悪くない金額だ。デートのたびにどんどんお金が入ってくるので、最初の頃は「これで銀行からお金を下ろさずに生きていける!」と思ったそうだ。
「特にお金に困っているわけではないのですが、大学院の奨学金を払わないといけなかったので、この収入で少し潤いました。美容院も遠慮せずに行けるようになったかな。
パパ活の背景には、やはり収入の男女格差がありますよね。どれだけ学歴があっても、男性に比べれば女性のお給料は高くない。私は特に大きな夢があるわけでも貯金しているわけでもないので、内心は『ごめんなさい』と思っているのですが、皆さん気持ちよく払ってくださるので、『ありがとうございます』と頂いています」
男性側はとにかく見た目重視で女性を選ぶ
しかしオファーが殺到したのは最初だけで、この2カ月くらいは閑古鳥が鳴いている状態だという。「一時のバブルでしたね……」と洋子さんは苦笑いする。
「当初の目標は、まだ達成できていないんですよ。交際クラブよりもむしろ出会い系の方が、普通の恋愛ができそうな相手がいたかもしれない……という感じです。出会い系の中にも、大企業の人など、交際クラブにいてもおかしくないような人が結構いますし。
交際クラブの場合、事前に相手の男性とやりとりすることができないので、『自分に合った相手を探す』という観点から考えると、女性側にできることはほぼないんですよ。
私は事前にやりとりする時間を勿体ないとは思わないけれど、男性からすれば、それは無駄な時間なのでしょうね。女性はみんな同じに見えるのかもしれません。
男性側が女性をとにかく見た目重視で選ぶ、ということを考えれば、現在のような写真と動画で選ぶシステムでもいいわけですよね。ただ男性会員のコラムやコメントを読むと、女性に対してすごく偏見があるなと感じます。『クラブに登録するような女は、金とセックスのことしか考えていないんだろう』『40を超えた女の性欲はすごい』みたいなコメントばっかりで、うわぁ~~、と思います。
もうちょっと複雑なんですよ、女心は。でもパパ活という世界は、そういう色眼鏡で見られがちなんだなと。それでも偏見や軽蔑はなくならないので、諦めているところはあります。交際クラブに登録していることは、他の誰にも話していません」