クレイは、色によって洗浄力が違い、グリーンクレイやレッドクレイは洗浄力が高い分、刺激が強い。脂性肌ならこちらの方が皮脂を取りやすい。一番マイルドなのは、ホワイトクレイで、保湿作用のある植物性ステロールも含むので、皮膚になじみやすい。乾燥肌や敏感肌なら、ホワイトが向いている。

ホワイトクレイの底力

粒子が粗いと皮膚を傷つけるので、パウダー状のものを使うとよい。髪の量によるが、男性では20g程度を、同量から2倍のお湯で溶いて、ペースト状にして使う。頭皮や髪をゴシゴシこすらず、優しくのせるようにして、手のひらでマッサージするようにする。洗い流しはしっかりと。

微生物を活用した米ぬか酵素洗顔クレンジングで人気の『みんなでみらいを』(フロムファーイースト株式会社・代表取締役:阪口竜也)がつくるシャンプーは、原材料が「米ぬか」と「米粉」「小麦ふすま」だけで、シンプル・イズ・ベストを体現したような商品だ。

意外なことに、泡立ちもあり、しっかり洗浄できるので、男性ファンも多い。手や泡立てネットで泡立てて、優しく洗う方がお勧めだが、彼らの多くは、粉状のこのシャンプーを頭に振りかけて泡立て、ついでに顔も体も洗ってしまうらしい。普通のシャンプーと違い、毛穴詰まりも起こさないから、いいかもしれない。

ちなみに使い分けたい場合は、同シリーズでボディソープや洗顔料などもあるが、材料はほぼ同じだから、「ついでに全身洗ってしまえ!」が可能になる。

洗い流した後の排水にも有用微生物が含まれているので、廃液は水をきれいにして環境にも優しい。また、森林伐採が問題になっているカンボジアで、原材料を得るために植林をすることで現地が潤い、製品の利益を植林に還元する『森の叡智プロジェクト』を行っている。その取り組みは、日本初のSDGsビジネスアワード2017(一般社団法人BoP Global Network Japan/金沢工業大学平本研究室)でも大賞を受賞している。

エコライフへのシフトの一助にしてみてはいかがだろう。持続可能性は、体にとっては健康を意味し、体臭の改善にもつながる。

クレイも微生物シャンプーも、インターネットやライフスタイルショップなどで簡単に購入可能だ。

桐村里紗(きりむら・りさ)
内科医・認定産業医。1980年岡山県生まれ。2004年愛媛大学医学部医学科卒。治療よりも予防を重視し、最新の分子整合栄養医学や生命科学、常在細菌学、意識科学、物理学などをもとに、執筆、webメディア、講演活動などで、新しい時代のライフスタイルとヘルスケア情報を発信。監修した企業での健康プロジェクトは、第1回健康科学ビジネスベストセレクションズ受賞(健康科学ビジネス推進機構)。著書に、『「美女のステージ」に立ち続けたければ、その思い込みを捨てなさい』(光文社)など。
(写真=iStock.com)
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