「過度な愛着の証明をしたと思います」

渡部教授は6月14日、プレジデントオンラインの取材に対し、次のように答えた。

――「おれの女になれ」と発言したのか。

「そのような言い方ではなかったと思う。過度な愛着の証明をしたと思います。私はつい、その才能を感じると、目の前にいるのが学生であること忘れてしまう、ということだと思います」

――そうした発言は本当にないのか。

「過度な求愛を……。その時は卒業したらといったと思いますが、『おれの女に』といったとは覚えていませんが……」

――彼女に対して恋愛感情があったのか。

「(だまってうなずく)」

2008年より早稲田大学文化構想学部の文芸学科文芸・ジャーナリズム論系で教授を務めている渡部直己氏(大学ウェブサイトより)

「相手が生徒であることをすぐ忘れてしまう」

――発言は、男女関係になってほしい、という意図だったのか。

「そうではない。付き合ってくれという意味じゃないでしょうか。付き合うというか、卒業してもこうやって指導できたらいいということ」

――付き合うと指導は別のことでは。

「教師として不適格かもしれないが、相手が生徒であることをすぐ忘れてしまう。過去にそういう事例があったかは学校に説明します」

――今回の行為を問題だと考えているのか。

「教師としての資格はない。学校の処分をまって、身を処したい」

――具体的には辞めることも考えているのか。

「はい」

渡部教授は1952年生まれ。日本ジャーナリスト専門学校講師や近畿大学文芸学部教授を経て、2008年より早稲田大学文化構想学部の文芸学科文芸・ジャーナリズム論系で教授を務めている。