孤独な老後を過ごさないために、異性との関係性はどうつくっていくべきか。経営コンサルタントの藤井孝一さんは「50代の約3人に1人が不倫しているという調査結果があるが、不倫がバレて離婚するのは悲劇だ。また独身男性が女性部下を食事に誘って異性として接すれば、セクハラと訴えられて懲戒解雇の可能性もある。孤独な老後を過ごしたくなければ、マッチングアプリを利用するといい」という――。
※本稿は、藤井孝一『50代がうまくいく人の戦略書』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
50代の3人に1人が不倫している
いい年をして異性問題を起こす人の話は頻繁に耳にします。
「ジャパン・セックスサーベイ 2020」によると、50代で「現在不倫をしている」と答えた人は、男性35.5%、女性27.4%となっています。
若い世代よりは低い数字とはいえ、50代の約3人に1人が不倫していると考えると衝撃的です。
50代で不倫をする理由は、
「お金と時間に余裕ができる」
「夫婦関係が冷え切っている」
「もう一度恋愛のドキドキを体験したくなる」
などがありそうです。
でも、不倫は純粋に倫理的な問題がありますし、バレれば離婚のリスクも高まります。同居期間別にみた離婚件数の年次推移(2020年、厚生労働省)を見ると、同居期間20年以上の熟年離婚の件数は3万8981件。離婚総数19万3253件のうち、約20%となっています。
もちろん、不倫だけが離婚に直結するわけではありません。どうしても、性格の不一致が解消できないとか、一方が家にお金を入れないとか、DV問題などの理由があるなら、離婚を機に人生をやり直すのも一つの方法です。
けれども、不倫がバレての離婚は悲劇です。配偶者から慰謝料も請求されますし、不倫相手と再婚をしたカップルの場合、どちらかの不倫によって関係が破綻するケースが多いとも聞きます。
いずれにせよ、最終的に待っているのは孤独な老後です。あくまで本人の倫理観の問題ですが、そんなリスクを背負ってまで、不倫をする価値があるとは到底思えません。