一緒に食べた朝食の写真を残しておく

もっと言えば、スマホのカメラなどで記念撮影をしておけば、身の潔白を証明する強い証拠になります。とはいえ、ベッドインの夜は女性だけでなく男性側もアルコールを摂取していることがほとんど。万が一の非常事態まで気を配れるとは考えづらい。より冷静に頭が働くであろう翌日の朝に、このもしかしたら起こるかもしれない冤罪の可能性を思い出し、一緒に食べた朝食や2人一緒に写った写真を撮っておくといいでしょう。

ビジネスマンが特に気を付けたいのが、羽目を外しやすいお泊まりの出張です。

出張先では一般人以外にも、デリバリーヘルス(デリヘル)を利用し本番行為に及び、店側から強姦の被害届を出されるケースも少なくありません。そうなると地元警察から、出張から戻った後に呼び出しがかかります。

客が脅したりして強要した場合は強姦になる可能性が高いが、デリヘル嬢がハニートラップを仕掛ける場合もあります。店側は女性に検査を受けさせたり、仕事を休ませたりするための検査代や休業保証を求めてきます。ただし、店側にとっても表沙汰になるのはマイナスなので金銭で示談できれば、被害届を取り下げるケースが多いようです。

好川久治
ヒューマンネットワーク中村総合法律事務所、パートナー弁護士
東京大学法学部卒業。大手保険会社の企業内弁護士を経て2002年より現職。男女問題トラブル、損害賠償事件、労働事件等を取り扱う。

(構成=向山 勇 写真=Getty Images)
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