「忙しいから」と外食・中食ばかりで病気になると大損

とはいえ、外食や中食が多い家庭で気になるのは、節約以前に、栄養が偏ってしまう可能性が高いという点だ。飽食の時代と言われるようになって久しいが、昨今は新しいタイプの栄養失調の人が増えているという。

著者・黒田尚子氏の最新刊『親の介護は9割逃げよ:「親の老後」の悩みを解決する50代からのお金のはなし (小学館文庫プレジデントセレクト) 』も好評だ

外食やコンビニ、ファストフード、レトルト、スナック菓子など、手間ヒマをかけず、手軽に食べられて、おなかがいっぱいになるものばかり食べていると、カラダに必要なビタミンやミネラルが不足する。その結果、見た目は標準体形でも、低栄養に陥っている可能性があるという。

栄養が不足がちになれば、免疫力が低下し、疲れやすい、だるい、めまい、むくみ、肌荒れなど、体調トラブルを引き起こしやすくなり、生活習慣病にもつながる。そうなると、医療費が増える。また、仕事ができず収入が減少する。家計に与える影響は、前掲の試算どころでは済まないだろう。

▼「冷蔵庫の食材をしっかり使い切る」習慣が大事

結局のところ、そうした外食や中食のマイナス要素を避け、食費のコストダウンを実現させるには、 夫と妻の双方が節約と健康の意識を持つことが必要になる。たとえば「冷蔵庫の食材をしっかり使い切る」ということから習慣化できるといいだろう。

(写真=iStock.com)
関連記事
収入が微増した人がやりがちな5大NG消費
父子家庭"百貨店と外食"で月30万の非常識
「メリハリつけている」ザル家計の常套句
富裕層が"月100万円分"の肉を食べる理由
「贅沢してない」食費バカ高世帯の常套句