大企業病は「企業の規模にかかわらず起きる」

聞けばうなずけるものの、行うはやすくない。しかし、本書ではミドルがどこに軸足を置き、行動すればよいかがわかりやすく説かれている。

「中間管理職というと聞こえはよくないけれど、本来ミドルはリーダーです。そこに気づいてほしい」

著者は、ミドルに向けた講演会などで、著名な経営者を講師に招くことがよくある。

「話してもらう内容は、講師の経営論や経営哲学などではありません。その経営者が、ミドル時代に何をしてきたかを語ってもらうのです」

リーダーとしての自覚や行動の指針が、そこからミドルに芽生えてくると考えているからだ。講演の手ごたえは良好だという。

大企業病は「企業の規模にかかわらず起きる」と著者。進取を怠れば、組織はすぐに劣化してしまうものだ。

(撮影=的野弘路)
関連記事
"上司の質"で組織の生産性に倍の差がつく
管理職とリーダーの「決定的な違い」とは
困った部下をうまく動かす「5つの鉄則」
大企業2.0って?「One JAPAN」で40社を束ねるパナソニック社員
DeNAが「健康経営」を推進する理由