早く始めるほど投資元本が積み上がる

投資は余裕資金でするものと考えがちだが、現役時代は毎月一定額を積立方式で投資するなど、「資産形成」を図って富豪への階段をのぼる時期である。ネット証券などでは毎月1000円からでも投資信託の積立購入ができる。豊富な資金がなくても、今すぐに始めよう。積立方式なら、1度に多くの額を投資するより高値買いの失敗を避けやすい。早く始めるほど投資元本が積み上がっていくし、収益が自動的に再投資されることで「お金がお金を生む、富豪的な循環」が生まれる。無理なくできて、かつ失敗を避けやすく、複利効果も得られる。積立投資はメリットが多く、富豪になるための強力なツールなのだ。

とはいえ、藤田家は毎月赤字。なるべく多く投資に回せる資金を捻出するため、どこを改善すべきだろうか。家事代行サービスに月3万円を使っているが、単にラクをするためなのか、家事の時間を短縮することで収入が増やせるなど「投資」と呼べるのかが考えどころだ。長い目でみれば、お掃除ロボットなど時短になる家電を買ってイニシャルコストをかけたほうが経済合理性は高いかもしれない。

夫は「稼ぐ力」を高めてほしい。私のまわりには本好きがとても多く、1週間で10冊読む人もいる。読書量と収入額は比例しているように思う。知の財産を千数百円で得られるのは好パフォーマンス。夫は新聞・書籍代として月1万円を使っているが、ほとんどはコミック誌や趣味の格闘技の雑誌とのこと。仕事に直結するビジネス書だけが有益なわけではないが、偏ったジャンルだけを読むのが問題。普段読まないジャンルのコーナーに行き、ピンとくるものを探してみよう。新鮮な気持ちで読むほど吸収しやすく、意外な仕事のヒントがみつかることも少なくない。