残業時間が長いと恋愛・結婚がうまくいかない

残業時間が短い、あるいは定時に退社できる人は、プライベートでも充実した時間を過ごせる。逆に残業が多いと、恋愛や結婚にも支障を来すことになる。婚活サービス企業のパートナーエージェントが実施した調査がそれを示している。

1カ月の平均残業時間が41時間を超える公務員・会社員を対象に残業が交際に与えた影響について聞いたところ、交際相手とうまくいかなくなった経験のある人が72.1%を占めた。

うまくいかなくなった事柄のトップは「一緒に過ごす時間が明らかに減ったことがある」(38.2%)、次いで「相手に迷惑をかけた・我慢させたことがある」(37.7%)。「けんかになったことがある」と答えた人も12.7%もいる。

結婚生活についても「結婚相手とうまくいかなくなった経験がある」と回答した人が69.8%に上っている。「けんかになったことがある」と答えた人も13.6%もいた。

▼東京の総合商社役員「半分の家庭は崩壊している」

残業時間が長くなると、恋人や家族と過ごす時間が短くなるのは当然だ。そのことが原因で恋人と別れたり、離婚したりすることもあるだろう。離婚に至らなくても家庭内別居など夫婦関係が冷え切ってしまうこともあるかもしれない。

トップランクの高給を誇り、長時間労働で有名な都内の総合商社も今でこそ働き方改革に熱心だが、ある総合商社の役員から「総合商社の役員の半分の家庭は崩壊していますよ」と、冗談とも本気ともつかぬ話を聞いたことがある。

東京を含む都市部で働くと、給与水準は高くなる。都市部は流行の発信源でもある。文化的な環境など、何かと快適で便利かもしれない。

一方、地方で働くと、給与水準は低くなる。だが、住宅費はおさえられ、「通勤ラッシュ」とも無縁になる。それに加え、残業が少ないため、家族との時間をしっかり設けることができる。

カネをとるか。生活をとるか。答えはひとつではないが、「地方の給与トップ企業」というのは、なかなか魅力的な勤め先かもしれない。

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