都市部に比べ、地方の企業の給与は低めだ。だが、幸せなのはどちらだろう。残業は少なく、有給もとれて、給与はそこそこ。そんな「地方の給与トップ企業」の実態とは――。

給与1位企業、山梨1537万円 福島1327万円

東京と地方との間には所得格差が存在する。その結果、地方の人々は高い給与を求めて東京に殺到し、一極集中が起きる。

東京都の労働者の平均給与額は40万3000円(41.4歳)と47都道府県でダントツだ(厚生労働省「2016年賃金構造基本統計調査」)。

2位の神奈川県の36万9000円、3位の大阪府の35万7000円を大きく引き離している。新卒の学生や転職者が東京の会社に就職したがるのもうなずける。

▼地方には、無名でも高給与の企業があった!

だが、地方には東京ほど給与が高くなくても、社員の自社に対する評価(満足度)が高い会社もある。

『プレジデント』2017年6月12日号(発売中)では「働き方の社風別 給与のいい会社ランキング」と題し、▼「クチコミ評価」も「給与」も高い会社▼高給与なホワイト企業▼高給与なホワイト企業▼給料は「ほどほど」でも働きがいのある会社、のそれぞれの上位20社を掲載

雑誌『プレジデント』(2017.6.12号)では、社員クチコミサイト「Vorkers」の調査協力により、「働き方の社風別 給料のいい会社ランキング」を掲載した。今回、このデータから、各地方の給与トップ企業(40歳の推定年収)と、社員の自社クチコミ評価(5点満点)が最も高い企業を、日本の全国地図のうえにマッピングした。

地方の給与トップ企業と社員評価トップの企業を記したマップをご覧いただくと、各地方の特徴がみえてくる。