時には国民を見下し、時には外国人や異性を差別し、いつの時代にも出てくる政治家の失言・放言。なぜ嫌われるとわかっていながら、他人の感情を逆なでする言葉を発してしまうのか? 『政治家失言・放言大全』の著書がある政治評論家の木下厚さんは「よもや嫌われるとは思っていないんです」と指摘する。

「身内の集会で軽口を叩いたり、ブラックジョークでその場の笑いを取ることが、人気のバロメーターと勘違いしてるから、よかれと思って失言を重ねてしまう。特に政党交付金が出るようになって有権者との接触が減り、小選挙区制が導入されて人気投票的側面が強まってから、無責任な発言をする政治家が増えましたね」

そんな政治家を反面教師にした失言を防ぐコツは、「専門分野以外はあまり気安い口出しをせず、生半可な知識をひけらかさない」と「政界にかかわらずあらゆる社会はジェラシーが渦巻いており、すぐに足をすくわれることを胆に銘じる」だ。ただし、意見を主張する以上、失言を完全になくすことは難しいので、その後のフォローが大事だと木下さんは説く。