発言内容や言葉遣いは絶対にぶらさない

ビジネスシーンにおいては、いろいろな人に出会います。客の立場だから、自分のほうが年上だから、偉いからといった理由で、ぞんざいな言葉で勝手な要求を通そうとする人もいます。

『闘う敬語』朝倉真弓(著)大嶋利佳(監修)プレジデント社刊

そんなときに、相手につられて自分の心や言葉まで乱れてしまうようでは、難しいシーンを乗り切ることはできません。

ビジネスにおいて一目置かれる人は、発言内容が終始一貫しています。

最初は「値引きはできない」と言っていたのに、相手に詰め寄られて困ってしまい、「すみません、すみません」と心にもない謝罪を繰り返してしまったり、持ち帰っても無駄だと分かっているのに「一度社に戻って相談してみます」と言ってその場を逃げたりするようでは、ますます相手につけこまれてしまいます。

また、言葉遣いをぶらさないことも大切なポイントです。相手につられて敬語を崩してしまい、

「てめえ、訴えるぞ!」
「おう、上等だ! 訴えたければ訴えろ!」

……などと、売り言葉に買い言葉になってしまっては、元も子もありません。