私たち7人は「意見を率直にぶつけ合い、みんなで決めたことには一致団結して行動する」ことを事前に決めていました。相手を信頼し、真っ向から対立する意見でもぶつけ合っていたので、そんなことをしたことがない都連の幹部たちには、空中分解寸前のように見えたのでしょう。

私たちと都連がギクシャクしていることを知り、二階幹事長が仲裁に乗り出したことがありました。慰労の昼食会を開いていただけるとのことで、ありがたくお受けしようと考えていたのです。ところが、報道でその慰労会に都連の5役が同席すると知りました。幹事長と私たちとで思いを伝え合うのではなく、私たちを強行に処分しようとする人たちをいきなり同席させるのは筋が違う。場違いな言い争いをするのもおかしいですから、お断りすることにしました。

一連のやりとりから感じているのは、都議会自民党があまりにも一般的な感覚とかけ離れているということです。これほど注目されているタイミングで小池さんに「笑ってんじゃない!」などと汚いヤジを飛ばすのは、どう考えてもイメージダウン。メディアに対しても、幹部以外は取材を受けてはならないというお達しが出ていると聞いています。失礼な言い方になるかもしれませんが、特に内田茂都議は、この手のことに関してはほとんど素人です。今、メディアから逃げ回っているあの態度を見ても、到底政治家とは思えない。政治家ならきちんと自分の言葉で何が起きているかを発信すべきです。

私たちへの処分でもそうですが、締め付けることでしか組織を維持できない人たちを、誰が信頼するというのでしょうか。閉鎖的な世界で、幹部の顔色だけを窺っていれば出世が約束されてきた、彼らにとっての「古き良き時代」は小池知事の誕生によって終わりを告げました。

これからの東京は、この夏に実施される都議会議員選挙ですべてが決すると言って過言ではありません。人気を多少落としたからといって、業界団体の強力なバックアップがある都議会自民党がそう簡単に負けるとは思えません。小池知事がミスをするのを虎視眈々と狙っているでしょう。私は政治生命を懸けて小池知事を支えます。

(大高志帆=構成 加藤ゆき=撮影)
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