あなたはなにを目的にゴルフクラブを買うのか?

米国でも日本でも、実はゴルフの競技人口は減少傾向にあり、各国でゴルファーを増やすためにさまざまな取り組みが行われている。

そんな状況下で、性能は高いけれど値段も高いゴルフクラブ(ドライバー1本12万5000円~、アイアン1本4万8000円~)を販売するというのは、大胆な冒険のようにも思えるが、「かなり厳しいマーケットではありますが、そこで生き残るためには最高のゴルフクラブを出すというのが、一番の答えだと思います。また、ゴルフ人口は減少していますが、富裕層に関しては変わっていません。そして我々の商品は、確かに少し高級品ではありますけど、お金を払える高級品だと信じています」と自信を見せる。

この自信は、家具販売のビジネスを行っていた父親から受け継いだものだという。

「私の父親が家具販売で最も得意としていた商品が、マットレスでした。お客様は少しでも安いマットレスを買おうとするのですが、結果的には最高ランクを売ることができました。なぜかというと、購入する際に何を目的にして、どういったことに投資をするべきかをしっかり伝えると、最高ランクの品を買っていただけることが多かったのです。PXGのゴルフクラブも同じです。ゴルフは長期的にプレーされる方が多いので、いろんなクラブを試していくうちに、PXGのクラブの本当の価値をご理解いただけると思います」

パーソンズ氏自身、PXGのゴルフクラブを使うことによってゴルフがうまくなり、ハッピーな気分でプレーできるようになった。

その「ハッピーな気分」を一人でも多くのゴルファーと分かち合うため、今後も世界最高のゴルフクラブを作り続けることを誓う。

ゴルフは今でも金がかかるスポーツかもしれないが、使ったお金を上回る満足感を得ることができれば、ユーザーは必ず喜んでくれる。それこそがビジネス成功の秘訣かもしれない。

(大森大祐=撮影(パーソンズ氏) PIXTA=写真)
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