スタッフとの連携も魅力
もうひとつ、ウィルチェアーラグビーの魅力。車いす同士の衝突の際、転倒したらスタッフが起こし、パンクしたらスタッフが即座に取り換えてくれる。池崎さんが説明する。
「車いすにトラブルがあったら、スタッフが修理してくれるんです。選手だけではなかなか戦えないというところも、ほかのスポーツとは違った魅力でしょうか」
モットーを色紙に書いてもらえば、池崎さんは「挑戦」で、島川さんが「NEVER GIVE UP」、今井さんが「為せば成る」とそれぞれ書いた。苦難を乗り越えてきた。自身の境遇に最善を尽くす人生。その自負が3人の言葉の端々に垣間見える。
ウィルチェアーラグビーの日本代表は強いのである。今井さんは参加者に言った。
「純粋にスポーツとして楽しんでもらいたい。障がいがあるからかわいそうだなんか関係ない。これも競技スポーツなので、メダルをとるよう応援してもらって、それが僕たちの力にもなります」
どうぞ、迫力満点のウィルチェアーラグビーをご覧あれ。なんといってもプレーする選手たちがタフなのである。オリンピックの7人制ラグビーとはまた違った、魅力と面白さに満ちている。